この記事でわかること
- スワップポイントを比べるときの、見るべきポイント
- スワップの付与タイミング(水曜日は3日分)と、一本値の考え方
- スワップ目的のときに知っておきたい、為替損失のリスク
- 各社のスワップ情報の確認方法
結論から言うと、スワップポイントは、金額の大きさだけでなく、「買いと売りの差」「付与のタイミング」「日々の変動」も含めて比較することが大切です。また、スワップを受け取っていても、為替の値動きで、それ以上の損失が出ることがあります。
スワップポイントの基本
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差から生じる、受け取り(または支払い)のことです。金利の高い通貨を持つと、プラスのスワップを受け取れ、低い通貨を持つと、マイナスのスワップを支払う場合があります。
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スワップを比べるときの5つのポイント
1. 買いスワップと売りスワップの差
会社によっては、スワップの受取額と支払額に、差を設けている場合があります。この差は、実質的なコストになります。一方、「一本値」といって、受取額と支払額を同額にしている会社もあります。たとえば、GMOクリック証券は、FXネオのスワップポイントについて、同一銘柄・同一数量で、受取額と支払額が同額の「一本値」であると案内しています。
2. 付与のタイミング
スワップは、ニューヨーククローズ(1日の取引の区切り)をまたいでポジションを持つと、付与されます。週末をまたぐ分は、水曜日にまとめて付与され、水曜日は「3日分」になります。DMM FXも、水曜日の営業終了時をまたぐと、3日分のスワップが付与される旨を案内しています。
3. 通貨ペアと数量
スワップの額は、通貨ペアや、取引数量によって異なります。自分が取引する通貨ペアと数量で、比べる必要があります。
4. 日々の変動
スワップポイントは、固定ではなく、政策金利の変更や、市場の状況によって、日々変わります。比較するときは、日付を確認しましょう。各社は、スワップポイントのカレンダーなどを公開しています。
5. 決済しないで受け取れるか
会社によっては、ポジションを決済しなくても、スワップだけを受け取れる仕組みがあります。たとえば、DMM FXは、「スワップ振替」の機能を案内しています。
スワップ目的のときの、為替損失のリスク
スワップを受け取っていても、為替レートが逆に動くと、その損失のほうが、大きくなることがあります。次の仮の例で、確認してみましょう。
| 項目 | 仮の数字 |
|---|---|
| 取引数量 | 1万通貨 |
| 1日あたりのスワップ | 100円 |
| 30日間のスワップ | 3,000円 |
| 為替レートが0.5円、不利に動いた場合の損失 | 5,000円(0.5円 × 1万通貨) |
この例では、30日間のスワップ(3,000円)より、0.5円の値動きによる損失(5,000円)のほうが大きくなります。高い金利の通貨は、値動きが大きい傾向がある、とも言われます。スワップだけを見て、判断するのは避けましょう。
各社のスワップ情報の確認方法
各社の公式サイトには、次のような情報が掲載されています。最新の数値は、必ず、公式サイトでご確認ください。
- スワップポイントの一覧(カレンダー)
- スワップの付与日・付与日数
- 一本値かどうか(受取額と支払額の差)
各社の特徴は、レビュー記事でも解説しています。
スワップの計算のイメージ
スワップポイントは、2つの通貨の金利差をもとに、FX会社が日々設定します。仕組みを理解するために、仮の数字で、計算の流れを確認してみましょう。
1万通貨(150万円分)、金利差を年2%と仮定
150万円 × 2% = 3万円(年間)
3万円 ÷ 365日 ≒ 約82円(1日あたり)
この仮の例で、1日あたり約82円のスワップを受け取れるとした場合の、1週間の付与は、次のようになります。
| 曜日 | 付与される日数 | 金額(仮) |
|---|---|---|
| 月曜〜火曜 | 各1日分 | 約82円ずつ |
| 水曜 | 3日分(週末分を含む) | 約246円 |
| 木曜〜金曜 | 各1日分 | 約82円ずつ |
| 1週間の合計 | 7日分 | 約574円 |
水曜日の3日分は、「その日だけ多くもらえる」のではなく、土日の分をまとめて付与するものです。週全体で見ると、暦の日数どおりの7日分になります。
※実際のスワップポイントは、金利差そのままではなく、FX会社が設定します。会社ごとに異なります。
スワップと、為替の損益を、合計で見る
スワップ目的で、ポジションを持ち続ける場合は、スワップと、為替レートの動きによる損益を、合計で見る必要があります。1日100円(30日で3,000円)のスワップを受け取っている場合の、仮の例です。
| 為替レートの動き(1万通貨) | 為替の損益 | 30日分のスワップ | 合計 |
|---|---|---|---|
| 0.5円、不利に動いた | −5,000円 | +3,000円 | −2,000円 |
| 動かなかった | 0円 | +3,000円 | +3,000円 |
| 0.5円、有利に動いた | +5,000円 | +3,000円 | +8,000円 |
スワップを受け取っていても、為替の損失が上回れば、合計はマイナスです。反対に、為替が有利に動けば、スワップに為替差益が加わります。スワップだけでなく、為替の動きを含めた、合計で判断することが大切です。
スワップ目的の取引で、よくある失敗
- 高いスワップだけを見て、通貨を選ぶ:金利が高い通貨は、値動きが大きい傾向があり、為替の損失が大きくなる場合があります
- レバレッジを高くしすぎる:スワップを増やそうと、数量を増やすと、少しの値動きで、証拠金維持率が下がります
- スワップが変動することを、忘れる:政策金利の変更などで、スワップが減ったり、なくなったりする場合があります
- 売りのスワップ(支払い)を、見落とす:金利の低い通貨を買う(または、高い通貨を売る)と、スワップの支払いが発生します
関連記事:「ロスカットとは?初心者が知っておくべき仕組みと対策」
スワップを確認する手順
- 1. 取引したい通貨ペアと、買い・売りの方向を決める
- 2. 各社の公式サイトで、その日のスワップポイントを確認する
- 3. 買いと売りの差(一本値かどうか)を確認する
- 4. 付与のタイミング(水曜日の3日分など)を確認する
- 5. 過去のスワップの変動を、カレンダーなどで確認する
特に、通貨ペアと数量を決めてから、比較することが大切です。数量が変わると、受け取る金額も変わるためです。また、スワップは日々変わるため、確認した日付も、メモしておくと、あとから見返しやすくなります。
スワップに関する用語の整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| プラススワップ | スワップポイントを受け取れる状態 |
| マイナススワップ | スワップポイントを支払う状態 |
| 一本値 | 受取額と支払額が同額の設定 |
| ロールオーバー | ポジションを翌営業日へ持ち越す処理。スワップはこのときに発生する |
| スワップ振替 | 決済せずに、スワップだけを口座の資金に反映する仕組み(会社による) |
これらの言葉が分かると、各社の公式サイトの説明を、正確に読み取れるようになります。表記は会社によって異なる場合があるため、公式サイトの説明でご確認ください。
スワップの情報を、記録しておく
スワップを比べるときは、確認した日付・通貨ペア・数量・買いと売りのスワップを、簡単な表にまとめておくと、あとから見返しやすくなります。会社ごとの違いだけでなく、日々の変動も、把握しやすくなります。ポジションを持ち続ける場合は、定期的にスワップを確認し、想定と大きく違っていないかを、チェックする習慣をつけましょう。
初心者が抱きやすい不安とその考え方
「スワップだけで、安定して利益を出せますか?」
スワップは、為替の値動きによる損益とセットで考える必要があり、安定した収益を保証するものではありません。値動きによる損失で、スワップを上回ることもあります。
「スワップに、税金はかかりますか?」
FXの損益に含めて、課税の対象になる場合があります。詳しくは、税金の記事をご覧ください。
関連記事:「FXの税金まとめ|税率・課税方法・確定申告の流れ」
よくある質問
Q. 一番、スワップが高い会社はどこですか?
A. スワップは日々変動し、通貨ペアや数量によっても異なるため、一つの会社が常に一番とは言えません。各社の最新のスワップを、公式サイトで比較してください。
Q. マイナスのスワップは、避けられますか?
A. 金利の低い通貨を持つと、マイナスのスワップが発生する場合があります。通貨ペアと、買い・売りの方向によって、決まります。
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まとめ
- スワップは、金額だけでなく、買いと売りの差(一本値かどうか)・付与のタイミング・日々の変動も含めて比べる
- 水曜日は、週末をまたぐ分を含めて、3日分のスワップが付与される
- スワップは、決済せずに受け取れる仕組みがある会社もある
- 為替の値動きによる損失が、スワップを上回ることがある
- 最新の数値は、必ず、各社の公式サイトで確認する
FX(外国為替証拠金取引)は元本や利益が保証されたものではなく、レバレッジ効果により投資元本を上回る損失が生じるリスクがあります。この記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘や助言を目的としたものではありません。
※本記事はプロモーションを含みます。掲載している情報は執筆時点のものであり、最新の情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。



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