この記事でわかること
- サポートライン・レジスタンスラインとは何か
- 水平線の引き方(手順)と、ゾーンで考える方法
- ラインを突き抜けたときの見方と、ダマシへの注意
- トレンドラインとの違いと、練習の方法
結論から言うと、サポートラインは「値動きが下げ止まりやすい価格帯」、レジスタンスラインは「上げ止まりやすい価格帯」を、水平な線で示したものです。過去に何度も反発した価格を、目安として見る方法です。ただし、線は、将来を保証するものではありません。
サポートラインとレジスタンスラインとは
| 名前 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| サポートライン(支持線) | 下がってきた値動きが、支えられやすい価格帯 | 床のように、下から支える |
| レジスタンスライン(抵抗線) | 上がってきた値動きが、抑えられやすい価格帯 | 天井のように、上から抑える |
たとえば、ドル円が148.00円付近で、何度も下げ止まっているとします。この148.00円付近が、サポートラインとして意識されている、と考えられます。反対に、150.00円付近で、何度も上げ止まっている場合は、レジスタンスラインです。
なぜ、意識されると言われるのか
過去に反発した価格は、多くの参加者の記憶に残ります。「前にここで止まったから、今回も止まるかもしれない」と考える人が多いと、その価格の付近に、注文が集まりやすくなると言われます。
また、150.00円のような、キリのよい数字(いわゆる「キリ番」)も、意識されやすいと言われます。ただし、意識される保証はありません。
水平線の引き方(手順)
- 1. 日足など、長めの時間足のチャートを開く:直近の数か月分が見える状態にします
- 2. 過去に、何度か反発した(止められた)価格を探す:ローソク足の、山や谷を見ます
- 3. その価格に、水平線を引く:2回以上、反応している価格が、目安になります
- 4. ヒゲか実体か、基準を決める:基準がぶれると、ラインの位置もぶれます
- 5. 1本の線ではなく、「帯(ゾーン)」で考える:数十pipsの幅をもたせます
関連記事:「トレンドとは?トレンドラインの引き方【初心者向け】」
線ではなく、ゾーンで考える
実際の値動きは、ぴったり同じ価格で止まるとは限りません。次の仮の例のように、少し幅をもたせて考えます。
| 反発した日 | 安値(仮) |
|---|---|
| 1回目 | 148.05円 |
| 2回目 | 148.20円 |
| 3回目 | 147.95円 |
この3回の安値は、147.95円〜148.20円の間に、収まっています。1本の線(148.00円)ではなく、147.95円〜148.20円の範囲(約25pips)を、サポートゾーンとして見ると、実際の動きに合いやすくなります。
ラインを突き抜けたとき
値動きが、サポートラインを大きく下回る(またはレジスタンスラインを上回る)ことを、ブレイクと呼びます。ブレイクした後の価格帯は、役割が入れ替わることがあると言われます。
| 場合 | 起こりうる変化(一般的な説明) |
|---|---|
| レジスタンスを、上に突き抜けた | そのラインが、今度はサポートとして意識されることがある |
| サポートを、下に突き抜けた | そのラインが、今度はレジスタンスとして意識されることがある |
ただし、一度突き抜けても、すぐに戻る動き(ダマシ)もあります。ローソク足の終値で確認する、少し待つ、別の時間足で見る、といった方法で、慎重に判断しましょう。
トレンドラインとの違い
| サポート・レジスタンス | トレンドライン | |
|---|---|---|
| 線の向き | 水平 | 斜め(傾きがある) |
| 見るもの | 過去に意識された価格帯 | 値動きの方向と勢い |
| 向いている場面 | 値動きが、一定の範囲で動くとき | 一方向に、動いているとき |
2つは、組み合わせて使うこともできます。斜めのライン(トレンド)と、水平のライン(価格帯)が交わる付近は、より意識されやすいと言われます。
使うときの注意点
- 線を、引きすぎない:多くの線を引くと、どれを見ればよいか分からなくなります
- 時間足によって、意味が変わる:長い足のラインのほうが、多くの人に意識されやすいと言われます
- ラインは、将来を保証しない:反発しないことも、突き抜けることもあります
- 損切りの位置と、あわせて考える:ラインを割ったときに、どう行動するかを、事前に決めておきます
関連記事:「時間足とは?1分足から月足までの違いと使い分け」
初心者が抱きやすい不安とその考え方
「どの価格に線を引けばよいか、分かりません」
最初は、迷うのが普通です。過去のチャートで、何度も練習して、感覚をつかみましょう。デモトレードで、実際の値動きと、引いた線を比べるのもおすすめです。
「線を引いても、当たらないことがあります」
線は、値動きを予想する道具ではなく、「注目する価格帯」を整理する道具です。当たらないことがあるのは、自然なことです。外れたときの対応を、事前に決めておきましょう。
観察の例:サポートで反発した場合と、割れた場合
サポートゾーンが、147.95円〜148.20円だったとします(仮の数字です)。値動きがこのゾーンに近づいたときの、2つの場合を整理します。
| 場合 | 値動きの例 | 読み取れること(一般的な説明) |
|---|---|---|
| 反発した | 148.10円まで下がったあと、149.00円まで戻った | サポートとして機能した。ゾーンが意識されている可能性がある |
| 割れた | 147.90円まで下がり、その後も下げが続いた | サポートが機能しなかった。それまでの流れが変わった可能性がある |
どちらになるかは、事前には分かりません。大切なのは、「反発した場合」と「割れた場合」の、どちらになっても、対応できるように、準備しておくことです。
関連記事:「損切りできない心理と、ルールで対処する方法」
ラインの意識されやすさを、測る目安
| 観点 | 意識されやすいと言われる条件 |
|---|---|
| 反発した回数 | 2回以上、反応している価格帯 |
| 経過した期間 | 長い期間にわたって、意識されている価格帯 |
| 時間足 | 日足や週足など、長い時間足で見えるライン |
| キリのよい数字 | 150.00円のような、区切りのよい価格 |
これらは、目安の一つです。条件が多く重なるほど、意識されやすいと言われますが、絶対ではありません。
ローソク足の形とあわせて見る
ラインの付近で、ローソク足がどんな形になるかも、参考にされることがあります。たとえば、サポートの付近で、下に長いヒゲ(下ヒゲ)が出た場合は、「下に行こうとしたが、買いが入って戻された」ことを表す、と説明されることがあります。
ただし、ヒゲの形だけで、判断するのは危険です。ラインの位置と、ヒゲの形、時間足など、複数の要素を組み合わせて、確認しましょう。
関連記事:「ローソク足・時間足とは?チャートの見方の基本を解説」
練習メニュー(1週間の例)
| 日 | 練習の内容 |
|---|---|
| 1日目 | 日足で、過去3か月のチャートを開き、山と谷を探す |
| 2日目 | 反発した価格帯に、水平線を引く |
| 3日目 | ラインを、ゾーン(帯)に直してみる |
| 4日目 | その後の値動きで、ラインが機能したか確認する |
| 5日目 | 1時間足でも、同じ価格帯を確認する |
| 6〜7日目 | 気づいたことを、メモにまとめる |
繰り返し練習すると、「どのラインが、意識されやすいか」の感覚が、少しずつつかめてきます。
ダマシへの備え
ラインを一度突き抜けたように見えて、すぐに戻る動きを、ダマシと呼びます。完全に避けることは難しいため、次のような備えが、考えられます。
- ローソク足の終値で確認する:一時的なヒゲだけで、判断しないようにします
- 少し待ってから、判断する:突き抜けた直後は、動きが荒くなりやすいためです
- 数量を小さくする:ダマシだった場合の、損失を抑えられます
- 損切りの位置を、事前に決めておく:外れたときの対応を、あらかじめ決めておきます
水平線を引くときの、よくある失敗
- 1本の線に、こだわりすぎる:ぴったり同じ価格で、止まるとは限りません。ゾーンで考えます
- 短い時間足の線ばかり、引く:長い時間足の線も、あわせて確認します
- 過去の、細かい山や谷を、すべて線にする:線が多すぎると、判断が難しくなります
線は、少なく、意味のあるものに絞るほうが、使いやすくなります。
よくある質問
Q. サポートとレジスタンスは、何本ぐらい引けばよいですか?
A. 決まった本数はありません。直近の値動きで、特に意識されている、上下1〜2本ずつ程度に、絞る人が多いとされています。
Q. ラインは、毎日引き直すのですか?
A. 毎日引き直す必要はありません。新しい高値や安値ができたときに、見直します。
Q. 何回反発したら、ラインとして意識されますか?
A. 決まった回数はありません。2回以上、反応している価格を、目安にする人が多いとされています。
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まとめ
- サポートは下げ止まりやすい価格帯、レジスタンスは上げ止まりやすい価格帯
- 過去に何度か反応した価格に、水平線(ゾーン)を引く
- 突き抜けたあとは、役割が入れ替わることがあるが、ダマシにも注意する
- 線を引きすぎず、時間足を確認し、損切りのルールとあわせて使う
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